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お仕事の裏側① – 信用金庫ってなにをやってるの?①

本コラムをご覧いただきありがとうございます。代表の田村です。

今回は、お仕事の裏側ということテーマで信用金庫についてお話ししていきます。取引のない人でも、金融機関の一つだということは知っているのではないかと思いますが、実際のところなにをやっているのかは意外と知られていない感じがします。 私は昔、都内の信用金庫で6年半ほど働いていたことがありますので、その時の経験談を交えながら信用金庫の特徴や仕事の内容なんかをシェアします。

【銀行との違い】

ところで、信用金庫と銀行の違いはご存じですか?大抵の人は考えたことすらないと思いますが、ザックリいえば①営利法人か否かと、②サイズ感の2点だけです。

まず①営利法人か否かについては、銀行は営利法人で信用金庫はそうではない(非営利法人)ということになります。これは法人名でもはっきり違いがあって、銀行は「株式会社〇〇銀行」という形なのに対して、信用金庫は「▲▲信用金庫」だけで株式会社とか有限会社とかはつきません。元々信用金庫は地域の相互扶助を目的に設立されたらしいので、その流れで現在も地元の人たちの役に立つというスタンスがベースになっています。

次に②サイズ感に関しては、単純に文字通りの意味で「銀行と比較すると扱っているお金の量が比較的少ない」ということです。信用金庫でも大規模なところはありますが、全体としてはメガバンク→地方銀行→信用金庫/信用組合の順にこじんまりしていきます。

加えて、信用金庫は営業エリアというものがあって、組織ごとに幅はあるものの銀行と比べるとかなり狭いエリアに限定されています。例えば私のいたところは、東京都全域と神奈川県の一部だけだったと思います。

とはいえ、基本的なビジネスモデルは同じなので、当然ながら信用金庫でも預金をする、融資相談をする、振込をする等々の基本的な金融サービスを利用できます。

【当時の仕事内容 – 事務編】

私が信用金庫で働いていたのは10年以上前なので、もしかすると時代の流れで様子が大きく変わっているかもなんて思ったりもしましたが、取引のある信用金庫の担当者や昔の同僚に聞いてみると、多少の業務上のアップデートはありそうだったものの、基本スタイルは(良いか悪いかは別にして)不変だなと感じました。

信用金庫では、支店への配属だったので最初に預金や為替関連の事務作業をやった記憶があります。イメージとしては、店舗の窓口の後ろでカタカタなにやら入力したり、忙しく動き回っている所謂バックオフィス業務です。まずはここで、1~2ヶ月くらい通帳記帳のやり方や伝票の書き方なんかを覚えつつ、開店から閉店までの流れを肌で感じながら、閉店後の締め作業までを経験しました。もしお金の過不足が発生でもしたら大変で、1円でも計算が合わなければみんな大騒ぎで、完全に計算が一致するまで帰れません。

この時期に、事務作業を覚えるのはもちろんマストなのですが、それに加えて一体どんなお客さんが来店しているのかとか、世の中でどのようにお金が動いているのかの一端を観察することが大事だったんだろうなと、今になって思います。

そういえば、金融機関の人でなければなかなか他人の通帳を見たりする機会はないと思いますので、仕事内容的に当たり前ではあるものの、それに気付いたときは感動というか驚きというか責任感というか、色々な感情が渦巻いていたのを覚えています。そんな感じで電卓スキルがメキメキ上がってきたと実感するかしないかのタイミングで、いよいよ外に出て営業活動を始めることになります。

今回はここまでにして、次回信用金庫の営業マンは普段どんな仕事をしているのかを、当時の記憶を掘り起こしながらお伝えしていきます。 最後までお読みいただきありがとうございました!